
2019.12 千葉県
来年出版される某本の撮影で知人を案内した際に撮影したクモバエ。宿主はユビナガコウモリ。
今年頭に紹介したコウモリバエと同じ産蛹類です。
コウモリバエやクモバエは普通コウモリの体毛内に潜っていることが多いですが、たまに体表面を歩いている個体やそこまで潜っていない個体、普通に見える位置に止まっている個体がいるので捕獲しなくても観察できるケースがあります。
クモバエ科は個人的にはユビナガコウモリからのみ観察していますが、他にもホオヒゲコウモリやモモジロコウモリを始めとしたホオヒゲコウモリ属各種、キクガシラコウモリ属などにも寄生するようです。ウサギとかチチブからも記録が。。
恐らくこの個体はケブカでヘラズネの方も見かけはするのですが撮影できる状況になく。
参考文献:Naruo, N., Masahiko S., Norihisa K. and Takema F. 2011. Phylogenetic comparison between nycteribiid bat flies and their host bats. Med. Entomol. Zool., 62: 185-194.
今年は9年弱勤めた会社を辞めて独立し、フリーランスの調査員、写真家として活動し始めたものの、この状況でなかなか遠出できませんでした。ただ室内でのスタジオ撮影や毛嫌いしていた震度合成を覚えたり、趣味でも仕事でも本格的にツルグレン装置を大量稼働させ始めるなど違ったアプローチを始めました。
早く元の状態になってあちこち土壌動物を探しに行きたいなというのが素直な気持ちです。
相変わらずたまにの更新ですが来年も宜しくお願い致します。
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