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2023.09.15     カテゴリ:  ダニ 

   ササラダニ

ササラダニ


この数年で撮影してきたササラダニの一部です。海岸や高山域、近所の神社などとあちこち行きました。ただやはり見つけ採りだけでは増やせないグループもいてツルグレンでの抽出も必須だなと痛感しています。ただ基本的に仕事柄家にいないことと野外で見つけてそのまま撮るのが好きな身としてはなかなか触手が伸びず。
朽ち木とか石とかひっくり返してササラダニがいた時のあの妙な嬉しさとコレクション的な楽しみ、肉眼で見た後に拡大して見た時の喜びにはまってしまっています。
基本的に2mmを超すことはほぼなく(一部トクコイレコダニのように規格外サイズも)、0.3~2mm弱が多くて2mm弱でもめちゃくちゃ大きい方。いつまで現役で野外で探し出せるか分かりませんが、肉眼で見つけられるうちは死ぬまで楽しめそうです。
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2023.07.10     カテゴリ:  トビムシ目 Collembola 

   虫の目レンズで撮った土壌動物の世界

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キスジアオイボトビムシ M. g. irrorata とオオヤマトビムシ属の1種 Ceratrimeria sp. と思われる種がクダホコリに群がって摂食していました。
土壌動物はその小ささからどんな広角マクロでも倍率が足らなくて手も足も出ませんでしたが、ようやくこの微小な世界に入ったかのような画角と倍率で撮影できるようになりました。土壌動物たちが暮らしている環境なども一緒に写したいとずっと思っていたのでこの上ない喜び。
2枚目は全体をLaowa15mmで。

2023.07.09     カテゴリ:  両生綱 Amphibia 

   バンダイハコネサンショウウオ

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Onychodactylus intermedius

洞窟内の入り口付近から浅いところまででよく見かける光景。
ハコネ、キタオウシュウでも同様です。
地面を歩いてたり、石下や壁面の段差部分などでも見かけます。

今年は仕事がいつも以上に詰まっていてなかなか趣味で外に行けずにいましたが沖縄行ったり南東北行ったり久々にリフレッシュできました。

(なんか久々に投稿したらサムネイル画像が汚くなってるような…クリックしたらちゃんと見ることが出来ます)

2023.06.16     カテゴリ:  日々 ordinary days 

   虫の目レンズ

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マメザトウムシ Caddo agilis

現場と現場の間でふらっと立ち寄った山で虫の目レンズ試写してきました。
土壌動物は広角で撮るには小さすぎて通常のレンズでは背景まで写せないのですが、虫の目レンズに詳しい知人に色々と相談してやっとある程度納得できる画質となりました。
まだ体長2mmに満たない(脚を含めれば1cmほど)被写体でもこのくらいは写せるようにセッティング。とにかく正解の組み合わせを調べるのが難しく、普通のレンズと違って買ってはいお終いではないのでひたすら室内で試し撮りするんですが屋内では良い結果が得られても屋外ではイマイチだったりと一筋縄ではいきません。ただそれも込みでとても楽しい。
また、倒立像のため上下左右が逆になるので構図決めやWDがかなり短いので逃げられないように近づくのも大変です。


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アマゴイルリトンボ Platycnemis echigoana

こちらはマメザトウムシを撮り終わった後に周りを散策していたら足元をよく飛んでいたアマゴイルリトンボ。局所的に分布しているようで偶然の出会いでした。

2023.06.16     カテゴリ:  ダニ 

   ツノツキタマゴダニ

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恐らくツノツキタマゴダニ Liacarus nitens

勢いよく上に伸びている桁間毛や桁先端突起の間にある長い突起とか格好良い要素満載のササラダニ。


大好きなインストバンドSawagiのMotor Pool Is Not Deadのライブ動画。最高としか言いようがない。

2023.05.06     カテゴリ:  トビムシ目 Collembola 

   極彩色のトビムシ

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デカトゲトビムシ Tomocerus cuspidatus

体長6mm以上にもなる国内最大種。
今まで何回も見て撮影もしてきましたがここ数年は見てもスルーしていて久々の撮影、、をしたのですが高倍率で今のライティングシステムになって初めてでこんなに美しいとは全く思っておらず、1発目を撮ってビックリしました。
構造色のような色は普通にストロボを焚いただけでは分からずライティングを工夫してきたかいがあったなぁと思わず深度合成を試みてみました。上は13枚、下は9枚積んでいます。


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2023.05.06     カテゴリ: カニムシ目 Pseudoscorpionidaコケカニムシ科 Neobisiidae 

   フトウデカギカニムシ

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フトウデカギカニムシ Microcreagris macropalpus
標高1200mほどのブナ林で見つけたフトウデカギカニムシ。基本的にどこに行ってもミツマタカギカニムシがよく見つかりますが、
それに交じって小型で枝状の紡績腺(兜状体)のある種が見つかると少し嬉しくなります。
本種は紡績腺の中央付近から分岐が4つになり現地でも高倍率でしっかり撮影出来れば簡易的な同定
ができます。

2023.04.11     カテゴリ:  日々 ordinary days 

   土壌動物観察会

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※しばらくトップ記事にします。

BiotopGuildさんとのコラボイベントで土壌観察観察会を行うことになりました。
場所は恐らく都内某所で5月13日(土)開催、20日(土)予備日の予定ですのでもし興味ある方がおられましたらスケジュールを空けておいていただけたら幸いです。ちゃんとした募集は追ってまたご連絡します。

大変申し訳ありません。各種SNSでの宣伝に集中してしまってこちらでの宣伝を失念しておりました…汗
また今後も観察会を企画予定ですのでその際はきちんとこちらにも宣伝いたします。
予定を空けておいていただいた方々がいらっしゃいましたら申し訳ありませんでした。


時期的に見応えのあるこういった土壌動物が見つかることに期待を寄せつつ小さなトビムシやダニまでいろいろと出てくると思います(保証はないですが汗)。
肉眼ではなかなか観察し辛い小さな土壌動物もBiotopGuildさんが顕微鏡を用意して下さるようですので生きた状態で大きく拡大して観察することが出来ます。

2023.02.15     カテゴリ:  ダニ 

   ヒビワレイブシダニ

ヒビワレイブシダニ-S

ヒビワレイブシダニ Carabodes rimosus

体長0.5mmほどの微小なササラダニ。北海道と本州に分布。
一昨年訪れたときは全く見かけなかったのに、昨年時期を変えて再訪した際にたくさん見つかり違うエリアでもポツポツと得られた。
昨年の記事
甲虫のような見た目で南部鉄器っぽい雰囲気がたまらない。

最近写真の仕事も増えてきたので深度合成もできるようになっておかないとと思って格好良い種でやる気を出して練習しています。(基本的には野外で生き生きと動いてる姿を撮影するのが好きなもので…)
画像処理の甘さも問題だけどライティングもまだあんまりしっくりこない。深度合成する時のディフューザーもうちょっと工夫しないと。飛んじゃうところを抑えたい。にしても格好良い。今のところ今まで見てきたササラダニの中ではダントツで好き。

2023.02.15     カテゴリ:  未分類 

   巨大ミミズ

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フトミミズ科の一種 Megascolecidae gen. sp.

昨年の遠征で出会った全長30㎝弱ある巨大なミミズ。
手に持つと筋肉質な張りがたまらない。


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地面に潜ってゆくところ


プロフィール

ジーク

Author:ジーク
腰痛と痛風持ちの30台

HP:IM3号 Soil Fauna Photography

偕成社 『がろあむし』

写真提供、現地取材の同行、一部種の同定を担当しました。

朝倉書店 『土の中の美しい生き物たち ―超拡大写真で見る不思議な生態―』

編著者、写真家として制作に関わった土壌動物の本が出版されました。
訳の分からない生き物にあふれている土壌動物の"あて"を付けるにはちょうど良い本になったのではないかと思います。
お陰様で3刷目に突入しそうです。


文一総合出版 『超拡大で虫と植物と鉱物を撮る—超拡大撮影の魅力と深度合成のテクニック (自然写真の教科書1)』

一部担当した本が発売されました。3歩先のマクロ撮影をしたいと考えてる方にはうってつけの素晴らしい内容だと思いますので是非。


Copy right (C) 2009-2022 ジーク(Jiku). All rights reserved.

連絡先はこちら↓
Email adress:kuroishibaken22@gmail.com


妻のRoccoの細密画作品

細密画『ニホンマムシ』
細密画『日本のカエル4種』

※使用カメラ
2009年 Richo R-10
2010年2月~10月 お借りしていたOlympus E-500
2010年11月~妻のOlympus E-620を共同で。
2011年4月 先輩からE-510を格安で購入。
2013年5月 E-30。
2014年6月 Canon 70D
2021年2月~現在 Canon 90D

レンズはLaowa 60mm、Laowa 25mm、10倍対物レンズを被写体サイズによって使い分けています。



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