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2020.12.31     カテゴリ:  昆虫綱 Insecta 

   クモバエ科

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2019.12 千葉県

来年出版される某本の撮影で知人を案内した際に撮影したクモバエ。宿主はユビナガコウモリ。
今年頭に紹介したコウモリバエと同じ産蛹類です。
コウモリバエやクモバエは普通コウモリの体毛内に潜っていることが多いですが、たまに体表面を歩いている個体やそこまで潜っていない個体、普通に見える位置に止まっている個体がいるので捕獲しなくても観察できるケースがあります。
クモバエ科は個人的にはユビナガコウモリからのみ観察していますが、他にもホオヒゲコウモリやモモジロコウモリを始めとしたホオヒゲコウモリ属各種、キクガシラコウモリ属などにも寄生するようです。ウサギとかチチブからも記録が。。

恐らくこの個体はケブカでヘラズネの方も見かけはするのですが撮影できる状況になく。

参考文献:Naruo, N., Masahiko S., Norihisa K. and Takema F. 2011. Phylogenetic comparison between nycteribiid bat flies and their host bats. Med. Entomol. Zool., 62: 185-194.


今年は9年弱勤めた会社を辞めて独立し、フリーランスの調査員、写真家として活動し始めたものの、この状況でなかなか遠出できませんでした。ただ室内でのスタジオ撮影や毛嫌いしていた震度合成を覚えたり、趣味でも仕事でも本格的にツルグレン装置を大量稼働させ始めるなど違ったアプローチを始めました。
早く元の状態になってあちこち土壌動物を探しに行きたいなというのが素直な気持ちです。

相変わらずたまにの更新ですが来年も宜しくお願い致します。
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2020.11.17     カテゴリ:  日々 ordinary days 

   

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カチドキナミハグモ Cybaeus nipponicus
6枚を深度合成

最近ちょこちょこと手持ち深度合成の練習をしています。粘菌も野外で普段の装備で撮影した写真で手持ちで合成できることが
分かったので動いてない状態の土壌動物ならいけるかなと。
とは言ってもCombineZPに写真を突っ込むだけでレタッチは0なのでお手軽なものです。
コツとしては液晶にグリッドを表示させてどこかの一部を基準に合わせてカメラを前後することかなと思います。
使用したレンズは愛してやまないLaowa 60mm。


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シロマダラ Lycodon orientalis

こちらは11月も中旬となり夜の気温は5~6度だったのに活動していたシロマダラ。
最近つくづく思うのですがシロマダラはほんとに爬虫類専食なのかということ。
獲物の少ない痩せた尾根とかでも見るし、こういうタイミングで見るというのも何かしら他の獲物がいるのではと密かに考えてます。
両爬学会のHPでは今日の更新でLycodonとなりましたね。

こちらはLaowa 24mmでの撮影。幼蛇だったので普段使いのEF-S 10-18mmではあまり寄れませんでした。
国内では野生動物を撮影してる方でこのレンズを使用している方をなかなか見かけませんがこういう使い方もありだなぁと。
使い勝手はともかくほんと楽しいレンズです。

2020.10.25     カテゴリ:  エダヒゲムシ綱 Pauropoda 

   テマリエダヒゲムシ

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テマリエダヒゲムシ科の1種 Sphaeropauropodidae sp.
2020.9

今年は何かと縁のあるテマリエダヒゲムシ。関東の3県で確認しており外見はどれも同じ。体長は概ね1.5mm前後の個体をよく見ている。
ヨロイエダヒゲムシ科と同様に背板がキチン化しているが、本科は科和名の通りダンゴムシのように体を丸くすることができる。
インターネット上には生きている姿の写真はほとんどないが、案外そこまで珍しくはないのかなと思う。
探すコツとしてはヨロイエダヒゲムシと同じく湿った朽木を裏返して丹念に探すこと。
ヨロイより小さく朽木の色によっては探し辛いので見逃しも多々ありそう。

2枚目は少し突いて丸まった後に姿勢を解除しようとしかけているところ。タマヤスデのような丸まり方ではなくダンゴムシ的丸まり方。ダンゴムシほど丸くはならず6角形のようになる。

2020.10.21     カテゴリ:  昆虫綱 Insecta 

   マエハラハカマカイガラムシ

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Ortheziolamameti maeharai
2020.9

亀の甲羅のような発達した蝋物質による鎧が特徴的なカイガラムシ。
その防御力の高さからか非常にゆっくりとした足取りで湿り気を帯びた倒木上を歩く。

2020.10.19     カテゴリ:  トビムシ目 Collembola 

   ウエノコンボウマルトビムシ

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Papirioides uenoi
2020.9

5年前に見たっきりだった本種ですが、知人に案内していただき久々に撮影することができました。
倒木の側面や表面を歩いており、かなりそこかしこにいて驚きましたが多いところには多い種なのかもしれません。
2mm前後ある大型のマルトビムシで、いまだに最大の特徴であるこん棒が何に使われているのが分からず。
何回か通って確かめてみたいところ。
以前の記事

土壌動物の写真撮影において常にライティング方法を模索しながらの撮影でしたが、やっと最近はこれだというものに行きつきました(たぶん)。利便性と写りのバランスがよく、今までと同じセットですが少し工夫を加えただけでかなり良くなったのでとても満足。光沢のある生き物もマット過ぎずテカり過ぎず。
来年は今年作家さんや編集者さんと下見をしたとある高山取材の本番があるので、今のうちから体を絞り始めてちゃんと機材をフルセットで持っていけるよう頑張りたい。

ここに行き着くまでに土壌動物を撮影し始めてから7年が経ちましたが、Twitterを眺めていると若手の方々がすごい勢いで
上達していくのをみて戦々恐々としています。

2020.08.23     カテゴリ:  未分類 

   オオカマキリ

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クリックで拡大

2020.8

蛾を捕食した後に鎌を掃除しているところ。カニムシなんかもそうですが獲物を捉える部分を念入りにメンテしている様子は職人的なものを感じます。

2020.07.24     カテゴリ:  日々 ordinary days 

   気になる虫

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2020.6

大学時代からずっと仲の良い先輩にライティング技術を伝授していた日に久々に発見。雄は何年振りだろうか。。
クチキクシヒゲムシという生態が未だ解明されていない甲虫で雌は
こちら

さて、久々の更新となったわけですが遠征はにっちもさっちもいかない状況が続いているため、現場仕事の合間に家に帰って来たらツルグレン抽出した土壌動物をひたすら自宅で撮影という日々でした。
進捗はやはり良くないですが…苦笑
以前記事に書いた9月頃に出るという本ですが、書影が出ましたのでお知らせします。

偕成社 『がろあむし』

Amazonでも予約が始まっていました。


2年前から舘野さんと取材を続けてきてやっと出版が見えてきました。(舘野さんはなんと10年前から…!)
僕は現地での土壌動物探しと写真撮影(舘野さんの写真も)を担当しました。絵本の内容はさることながらその描き込みもものすごいです。
内容については偕成社さんの紹介を見て頂きたいのですが、舘野さんの自然に対する思いや考えがフツフツとにじみ出ていていろいろと考えさせられました。特にここ数十年の自然環境を取り巻く状況について自分の中でモヤモヤしていたものが舘野さんとの取材中の会話の中ではっきりと浮き出てきました。未だに自分の答えは出ないままなのですが、こうしたモヤモヤは変わりゆく状況と共に常に自問自答していきたいなと思いました。

思えばたまたま島野先生が池袋のジュンク堂でサイン会?をしている時に本をチェックしに行ったら、偶然お会いしたあまへそさんから舘野さんを紹介されたのが2016年で、その時に出会ってなかったら本の製作に加わっていなかったかもしれません。
ほかの生き物と違って探そうと思ってやってみないとなかなか見られず、どこか違う世界のように感じる土壌動物ですが、パラレルワールドでもなんでもなく、自分たちが普段住んでいるすぐ下にこんな世界があるんだと感じてもらえれば幸いです。



そういえばIUCNからコウモリについて新型コロナウイルスの影響の注意喚起が出ているみたいですね。
リンク
暫く洞窟へいくのは控えておこうと思います。


プロフィール

ジーク

Author:ジーク
腰痛と痛風持ちの32歳

HP:IM3号 Soil Fauna Photography

偕成社 『がろあむし』

写真提供、現地取材の同行、一部種の同定を担当しました。
9月16日に発売予定です。


朝倉書店 『土の中の美しい生き物たち ―超拡大写真で見る不思議な生態―』

編著者、写真家として制作に関わった土壌動物の本が出版されました。
訳の分からない生き物にあふれている土壌動物の"あて"を付けるにはちょうど良い本になったのではないかと思います。
お陰様で3刷目に突入しそうです。


文一総合出版 『超拡大で虫と植物と鉱物を撮る—超拡大撮影の魅力と深度合成のテクニック (自然写真の教科書1)』

一部担当した本が発売されました。3歩先のマクロ撮影をしたいと考えてる方にはうってつけの素晴らしい内容だと思いますので是非。


Copy right (C) 2009-2020 ジーク(Jiku). All rights reserved.

連絡先はこちら↓
Email adress:kuroishibaken22@gmail.com


妻のRoccoの細密画作品

細密画『ニホンマムシ』
細密画『日本のカエル4種』

※使用カメラ
2009年 Richo R-10
2010年2月~10月 お借りしていたOlympus E-500
2010年11月~妻のOlympus E-620を共同で。
2011年4月 先輩からE-510を格安で購入。
2013年5月 E-30。
2014年6月 Canon 70D



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