2014.12.02     カテゴリ: カニムシ目 Pseudoscorpionidaヤドリカニムシ科 Chernetidae 

   モリヤドリカニムシ

P6142170.jpg

モリヤドリカニムシ Allochernes japonicus Morikawa, 1953
2014.6 青森県

過去の記事の再投稿。

キノコにはトビムシがたくさんいるし、ヒダという隠れ家と狩り場があるから絶対カニムシがいるはずと思い、結構あちこちでひっくり返してはひだを割って中を覗いたりしていたのですが、今まで一向に見つかる気配がありませんでした。

そして先週、とあるキノコの傘の表面にたくさんのトビムシがついていて、可愛い感じのマルトビムシもいそうだなぁ、カニムシもいてくれたらなぁと思い覗いてみるとなんだか見慣れた形の鋏が。(写真上)


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うお!カニムシだ!!と頭の中では常に思い描いていたはずなのにいざいると凄くびっくりしてしまいました笑

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観察しているとひだの中に潜っては食べ、ひだから腕だけだして毛繕い的なことをしたりと有効に使っている様子でした。
また気がかりなのはこの個体がまだ見たことが無い種類だということで、ぱっと見でヤドリカニムシ科辺りに見えるのですが、顕微鏡で見るまではお預けです。分かり次第修正したいと思います。

→先生に標本を見ていただきモリヤドリカニムシ Allochernes japonicus Morikawa, 1953 と判明しました。体長は2mm前後。
茨城県自然博物館の茨城県北東部地域における土壌動物という調査報告書で、6月に土壌中で抱卵中の個体が得られているとのことなので去年今年とかなり探し回ってましたが、ようやく見ることができたというわけです。
関東ではスギ等の樹皮下でよく見られるトゲヤドリカニムシとは別属です。
標本が手元に戻り次第、知人より頂いた Systematic Studies of pseudoscorpions (Morikawa,1960) で改めて確認しようかと。
上の参考文献と先生のお陰で、トゲヤドリカニムシと写真などどこにも無かったモリヤドリカニムシとがはっきり分かって個人的に凄くすっきりしました。


P6142159.jpg

諦めずに探し続けていてよかった。残る妄想は今のところ3つ。こちらも現実となると嬉しいなぁ。


改めてSystematic Studies of pseudoscorpions (Morikawa,1960) を眺めていたら、モリヤドリカニムシと同属の A. ginkgoanus (Morikawa, 1953) はメススジゲンゴロウから採れている、というのを見て驚愕した。とある樹木の樹皮下でも得られているが、、あの木って捲れるのだろうか...
まあリター層からも採れているようなのでなんとかして見つけたい。
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