2014.12.15     カテゴリ:  トビムシ目 Collembola 

   水辺の踊子

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2014.12 東京都

今日はぎっくり腰になってから初の趣味での里山でした。
友人のクマGさんをお誘いしていつものガレ場へ。
ここはずっと溜まっている池(1枚目)があるのですが、いつもは大量の蚊に襲われながら深夜にトウキョウサンショウウオやモリアオガエルを観察していたところ。
目的のブツをほんとうは春に探しに行くつもりが抑えきれなくなって探しに行ってきました。
ブツは体長0.5~1mmほどでいれば少し息を吹きかければちょっと跳ぶはず。と池に向かってフーフーしてみるといた!
でもこれがブツかどうか分からないので呼吸を止めて観察しているとなんと2枚目~4枚目の光景が。

オドリコトビムシ科のマルトビムシは雄の触覚2節と3節で把握器を形成していて、今回見たところ写真のように雌の触角に対して下に"くの字"になるように曲げて固定するようです。
時折雌は頭を上下に振りながら歩いていて、雄は固定したままなのでその光景が凄く可愛らしいす。

オドリコトビムシ科最大の特徴である雄の触角第2,3節の把握器を使って繁殖の際に雄と雌が向かい合って触角を絡ませて、まるでダンスを踊っているような様子が和名の由来となったそうです。
日本産ミジントビムシ亜目およびマルトビムシ亜目(六脚亜門:内顎綱:トビムシ目)の分類(2012) より。

Checklist of the Collembolaの
検索表のページ、写真(Fig.14)にオドリコトビムシ科の写真が載っていますが、まさに今回撮影した光景と同じ写真が掲載されていました。

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オドリコトビムシ科の一種 Sminthurididae gen. sp.
2014.12 東京都

一体このあと(この前?)どうやって精子の授受を行うのかさっぱり分かりませんが、もうファインダーで覗いているときはずっと呼吸を止めているので(ほんのちょっとした刺激ですぐに跳んでしまう)、もう酸欠気味なのと興奮とでいっぱいいっぱいでした。たぶんネット上にこの光景の写真が上がるのは日本では初かと思います。
持ち上げられているのが雄で右が雌です。なお、雄は0.5mm、雌は1mm弱です。

流石に横幅2.5mmいっぱいでも倍率が足らなかったので多少トリミングしております。

日本ではインターネットで検索してみても雄が触角を使って雌の触角を掴んでいる写真は全く無かったこの光景(学会誌や何かの雑誌などには載っているかもしれませんね)。
ファインダーで見れて、また撮影できてとても嬉しい。
次は動画撮影だなぁ。今回はとてもそんな余裕がありませんでした苦笑
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