2010.07.18     カテゴリ:  爬虫綱 Reptilia 

   近づき方

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ハエトリグモ科カラスハエトリグモ属カラスハエトリ Rhene atrata

2010/7 神奈川県町田市 Olympus E-500

普段調査をする時以外は基本的にルッキングで対象物を探して写真を撮っているわけですが、やっぱり生き物の種類によって近づき方は違います。
そのまま近づいて撮れるのもいればどうしてもやらせになってしまうのもいるんですね。

写真を撮る以上は理想を言えば前者なのですが、例えば蛇だったらこちらが見つける前に気付かれて逃げられそうになったり、蜘蛛だったら住居(ハエトリの袋式住居など)にいたり、スズメガだったら地面にぼとっとしていたり。(餌付けや止まり木を作るなどはここでは論外として)。
どうしても一度捕まえてから体勢を整えさせて撮らざるを得ない状況があるのです。
でもナミヘビだったらすぐ逃げるようなやつやクモだったら動きがめちゃくちゃ俊敏になってしまって撮影どころじゃなくなったり蛾だったら触った瞬間飛んで逃げてしまうなど体勢を整えるのも困難なのがいっぱいいるのです。
だから他の方のブログなど見ててそういう大変な種の凄い写真など見るともやもやっと悔しい気持ちになるのです笑
毒蛇然り笑

そういうどうしようも無い状況下になってしまうような種の撮影というのは相手との駆け引き+運(あとは言わずもがなの基本的な撮影技術。ここでは設定のことを差すことにします)でどの程度の写真が撮れるか変わってくると思うのですが、これが凄く楽しいのです。
誰もがやっていそうでですが僕は近づく時は上下運動をしないようにしています。
わかりやすく言えば足だけ超慎重に動かして上半身を平行移動させるとか。匍匐前進はTPOに依ります笑
だからじりじりとにじり寄るような状態では相当神経を使いながら相手の許してくれそうなラインぎりぎりまで近寄りながら写真を一枚ずつ撮って保険をかけています(デジタルが進んでかなりこれ楽になったのでしょうね...)。
相手の表情や体勢、息遣いを感じながら五感を研ぎ澄まして近寄るのはある意味狩りに近いのかなぁと思います。
草に乗っていたらその草に影響を与えないようなところを通って行かないと逃げられますしちょっとでも地面に振動を与えてしまって相手が驚いて飛んで行ってしまったり身の危険を感じて動作が俊敏になってしまったり。
はたまた防御姿勢を取られて様にならない格好になってしまったり。
ここで最悪なパターンは背景に変なもの(例えば置いておいたスネークフックが写ってしまったり苦笑)が写ってしまっていたり人や動物が被写体の近くに来て逃げられてしまったり設定をミスっていたり。

そういったことを全てクリアした上で撮れた写真というのは見る人が見れば見ただけである程度その凄さが分かりますし、単純に人を惹きつけるような素敵な写真に仕上がっているものと思います。
撮影した本人も旅から帰る道中でそれらの写真をニヤニヤと眺めていることでしょう笑

だから僕は必要な時以外はズームマクロや望遠マクロよりかはそういった駆け引きがより楽しい単焦点の35mmなどが好きです。角度もいろいろ変えられますしね。まあ35mmしか持っていない妬みでもありますがw

なんか収集がつかなくなってしまいましたがヘビなんかはよくこっちを見ているなぁと思います。
こちらが意識を持って近づけばあやつら一目散に逃げるくせに、無意識のまま近づくと逃げないんですよねぇ。
何回か気付かずに踏んだor踏みそうになったことがありますし。
マムシやなんかだったら事情は違うことが多いですけども。

あ、でもあれですよ。整えて撮影するというのを否定しているわけではありません。
あれはあれで面白いですから。
そうすることで格好良いポーズ取るのもいますし。

と独り言を言ってしまう寝れない夜なのでした...

あ、カラスハエトリ可愛いですよねぇ。
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撮りながら近づいてくる興奮ってわかりますねえ。確かに望遠マクロ使うと、その楽しみはかなり減るような気はします。
コンデジのズームでも楽しいですね。最初はテレ端での単なる証拠が、近づくごとに徐々に作品となってくる・・・完全な広角で、存分に寄れたときが究極って感じですね。
モンリヴェールさん

限界を超えた時にファインダーから姿が見えなくなっていた時の悲しみは計り知れないものがありますが、それまでの精神的な緊迫に依る疲労感はなんとも言えない充足感がありますねぇ。

何気にコンデジの被写界深度は良いですよねぇ。単焦点使うようになってからようやくその良さが分かりました苦笑
広角レンズや魚眼など買うと高いのでとりあえずはまたコンデジで撮りたいなぁと思っております。

何はともあれあの疲労感はほんと心地いものです...




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Author:ジーク
そろそろ30歳が見えてきた

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※使用カメラ
2009年 Richo R-10
2010年2月~10月 お借りしていたOlympus E-500
2010年11月~妻のOlympus E-620を共同で。
2011年4月 先輩からE-510を格安で購入。
2013年5月 E-30。
2014年6月 Canon 70D



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