2010.10.21     カテゴリ:  未分類 

   職人芸 カトウツケオグモの糞擬態

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カニグモ科ツケオグモ属カトウツケオグモ Phrynarachne katoi

2010/10 Olympus E-620

うん。これはもはや糞だな笑

というわけでカトウツケオグモです。
mixiの方に載せた画像はちょっと下手っぴだったんで撮りなおしました。(こっちもあれですけど...ホコリいっぱい写ってる!笑)

細部にまで及ぶこの形態・色彩には五体投地せざるをえませんね。

さて、本種は自分が見つけたわけではないので棲息環境などは全く分からないのですが、まあ想像するに鳥の糞が落ちていそうな場所、つまり少し開けた山道や林道等の林縁の葉上辺りでしょうか。まあこれは誰しもが容易に想像しうる環境だと思うのですが頑張っていくら探しても見つからないわけですね苦笑

クモでいうところのレア種というのは昆虫などの特定の環境に依存しているが故のそれとはタイプが違うので...
一部そういった種もいるかと思いますが、クモの場合は環境に対してはある程度寛容なので、分散(バルーニングや非意図的な移動等)した先で環境が合えば増えるし合わなければ増えないといった感じなのです。
だから一部のグループでは、普段あまり見つからないけど“局地的に”多産するタイプがいるわけです。
身近?な例でいえばトゲグモがそうですね。いるとこには結構いますから。

そういったレア種とは違って基本的に個体数の少ないクモで未だ多産地というものを知りません。去年とある種では凄いことになってましたけど・・・ なのでもしかしたらそういった場所があるのかもしれません。
何を言いたいのか分からなくなりましたがまあこれが見つからない訳です。

本種はハエやガ等の小昆虫を主な獲物としているようですが、以前師匠から見せて頂いた捕食動画にはかなり興味深いシーンがありました。
葉上で本種が待ち構えていると、一匹のハエ(確かキンバエの仲間だったと思います)が同じ葉の上に止まりました。ハエは何か引き寄せられるような様子で辺りをうろちょろしながらジリジリとクモへ近づいていき、遂には目の前に。
クモは気付かれぬよう少しずつ第一脚、二脚の幅を狭めていきますが、ハエはそれに全く気付かず。
そして相当近づいたところで一気に脚で捕えます。

またネット上の動画では一匹のシベリアカタアリが本種の周りを暫く伺って脚で払いのけられるシーンがありました。餌とする対象の虫ではないから全く目を向けないというのは良くあることですが、どうやら普段から糞やそういった類のものを食べているタイプの虫がいいようです。これについてはいろいろと実験してみたら面白そうです。

フェロモン等を出しているのは確実だと思われますが誰か研究してくれないかなぁ(ボソリ
一応分子生物学を専攻しているので分かるのですがフェロモンの結晶構造や何やらを特定するのは面倒臭いのです。それに実験設備がないと苦笑
でも今確かはムツトゲはやられているような...

臭いを嗅いだことのある方が以前某掲示板に書き込んでおりましたが、やはり臭いらしいです。
オオトリノフンダマシは去年嗅いだ時仄かに甘い香りがしたのを覚えています。

ちなみにPhrynarachne属は30種程おり、アジア、アフリカ、オセアニアに広く分布していて特に東南アジアで多様なグループのようです。ちなみにオーストラリア東南部に分布している(ウルルでも記録があるらすぃ)
Phrynarachne decipiensもなかなか良い色合い(色おかしいですけど笑)をしてそうですな。つまりはNyandfulさんに撮ってほしいのです笑

図鑑や写真で見るより現物の方が数倍、数十倍も良いです。やぶぁい。

いつかはこの手で!



海外行きてぇなぁ。


追記:海外のクモ紹介しておきながら頭の中のやつと違う種類&リンクを貼っていた苦笑 すみません...
あれはマレーシアのサラワクののですね。
眠かったんです!寝呆けてたんですよ!
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珍品でド派手! 素晴らしいの一語に尽きるクモですね。いいな~。
数年前のことですが、千葉の山奥で友人が見つけたのを譲り受けたことがあります。それはずっと管びんで飼育したのですが、野外に連れて行ってしばらく観察でもすれば良かったと今では後悔してます。
どんな風に餌を捕えるのか、観察してみたいなあ…。でも、あれっきり生きた個体には出会っておりません。
イソハエトリさん

実はこれ標本なんですけどそれでも尚この迫力を保っておられました。

捕食の際はほんとにハエがカトウツケオの方に引き寄せられていくのが目に見えて分かる感じでした。
なんか汁のようなものを出すらしいのですが飼育してる際は何かありましたでしょうか?

来年こそはこやつを外で見てみたいです。。
 私もツケオ映像には驚きました。ハエの仲間が何種も入れ替わり立ち代り飛んで来ていましたね。東北では望み薄と思いますが、いつか会ってみたいです。
やはり素晴らしい蜘蛛だw来年こそは!!また見たいわー♪
Koshyさん

あれ...
その動画は見たことがありませぬ(-ω-;
入れ替わりたち代わりって凄いですね。

まあ蜘蛛のことですから何があるか分かりませんし是w
非探してみてください!


もももぐらさん

何故かやらしい蜘蛛と読んでしまいました...
次は生きているのをば!!
またハードルが高いですなぁ苦笑。

そーいえばNet-castingみたいに網投げの習性がある蜘蛛って他にもいるんですかね?こないだ見かけたのは明らかに他属種のように思えたので。
Nyandfulさん

なんだかんだで撮っていただいてますし、信じております笑

日本名でいえばアミナゲグモとメダマグモの2タイプがいますね。メダマグモは完全に夜活動するのに特化した種ですが、別属のMeneus属であるアミナゲグモの方は前中眼も小さいですしこちらかもしれません。顔を見てみてください。夜行性らしく何を手掛かりに狩りを行っているのかはよく分かりませんが、振動を感知するタイプなのかも...
はじめまして!
兵庫県六甲山で見つけたクモの正体が知りたくて
ここにたどり着きました。
明るい山林の木の葉の上にまさに鳥の糞のように鎮座していました。
「面白いクモがいる」と言っても
仲間たちが「それは鳥の糞だろ」と
なかなか納得してくれず、
葉っぱごとビニールの小袋に入れ
クモが動いたところで
はじめて承服してくれました。
いま家においていますが
ハエなど与えてみたいと思います。

今週に自然観察の仲間の談話会があるので
そこでお披露目したら
元の森へ帰してやるつもりです。
かーぽんさん

こんにちは。ちょっと調査に行っていて返信が遅れてしまいました。すみません。

自然下で見たことのない僕は今非常に悔しがっております笑

確かにそれが何だか分からないとほんとに鳥の糞だと思って見過ごしてしまいそうですよね。
やはり疑ったら全てを確認してみるのが吉かと思います。
僕は過去にそうやって見過ごしてしまった生き物が何匹も・・・

ハエはその後食べましたでしょうか?
続報などありましたらよろしくお願いします。




プロフィール

ジーク

Author:ジーク
そろそろ30歳が見えてきた

こちらでもカニムシヤザトウムシなどいろいろ書いています。→ホームページ

僕が関わった本が発売されました。素晴らしい内容だと思いますので是非。
超拡大で虫と植物と鉱物を撮る—超拡大撮影の魅力と深度合成のテクニック (自然写真の教科書1)

こちらにもたまに投稿しております→WEB自然図鑑
名前はここと変わらずジークでやっておりますので宜しくお願いします。

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妻のRoccoの細密画作品

細密画『ニホンマムシ』
細密画『日本のカエル4種』

【最近のお気に入りの生き物】

ケアシザトウムシ

キタカミメクラツチカニムシ

ツムガタアゴザトウムシ

サスマタアゴザトウムシ

ウエノコンボウマルトビムシ

※使用カメラ
2009年 Richo R-10
2010年2月~10月 お借りしていたOlympus E-500
2010年11月~妻のOlympus E-620を共同で。
2011年4月 先輩からE-510を格安で購入。
2013年5月 E-30。
2014年6月 Canon 70D



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