2011.02.23     カテゴリ:  未分類 

   ツクネグモ

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ヒメグモ科ツクネグモ属ツクネグモ Phoroncidia pilula

2010/7 群馬県 Olympus E-500

 以前ツクネグモの一種について記事を書きましたが、こちらは本家ツクネグモです。

 針広混交林を歩いていた時に葉と葉の間に一本の糸がかかっており、太陽光の反射で一瞬キラっと光ったのが視界に入りました。これは!!と思い見てみるとやはりツクネグモ。体長2mm前後の小さな蜘蛛です(これでも顕微鏡で覗く時はありがたい大きさだけど笑)。沖縄の時といい何かツクネグモには運命的なものを感じます笑

一本の糸だけで大丈夫なのと思いますが、粘着性があるため微小な昆虫がかかるようです。意外と数本の糸だけ張る種類は他にもおり、ヒシガタグモなんかはY字型ですし、糸のタイプは違えどマネキグモとオナガグモは1本~数本です。この中でオナガグモは糸を伝ってきた蜘蛛を自分から襲う戦略をもちますが、他の蜘蛛は基本的には待機型。

 蜘蛛の網を見ているとほんとにこんなので大丈夫なのと言いたくなるような網を張る種がいますが、案外特定のグループ(行動パターン的な意味で)に特化しているともいえるこうした戦略をとる種はなかなかのヒット率を誇るように思います。トリノフンダマシの類は恐らくフェロモンという特殊武器を使っているのでずるいですが、例えばこのツクネグモのように葉と葉の間(表には糸を付けません。たぶん)や草間などに張るということはその空間をよく利用する生き物がいると言う事です。
 日本のクモではツクネグモの網には蛾がよくかかる、とありますが、これは葉の裏を休憩場所とする蛾がそうなのでしょう。それ以外にも池田先生のサイト(クモ生理生態辞典)では微小な蚊の仲間がよくかかるという報告がされていると紹介がありますが、よくよく思い出してみるとガガンボや蚊などは昼間とかには草間などでもよく見かけます。粘着力もなかなか強いですし(触れてみた)、糸自体もそのくらいの獲物であれば切れることはあまりないのでしょうね。

 このように微妙な空間の差を埋めるように成り立っている蜘蛛の生態系と言うのは実に興味深いです。

名前は体の凸凹具合がつくね芋(画像検索)に似ているからだそうです。学名はgoo辞書によるとpila球+-ula指小辞=小球という意味だそうで。ちなみに画像検索の右下の方に何やら卑猥な形をしたつくね芋がありますね。尾瀬付近の湖のお店には力飴というものが売られていますが、ここでも何か運命的なものを感じざるを得ません。自分→ツクネグモ→つくね芋→力飴という流れは今後も何かしらの出会いがありそうで期待している次第です。


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