2011.02.28     カテゴリ:  未分類 

   華麗なるオオトリノフンダマシの狩り

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コガネグモ科トリノフンダマシ属オオトリノフンダマシ Cyrtarachne inaequalis

2009/8 東京都 Richo R-10

ツクネグモの記事でトリノフンダマシの仲間についてちょろっと触れたので、なんとなくでっかい写真で紹介します。
普通クモで円網といったら丸い網を想像すると思うんですが、だいたいの種は横糸が渦巻き状になっていて全部繋がっているんです。つまり解いたら一本の糸になると言う事。
でもこのグループは同心円状円網といって横糸が一回転しているのです。輪っかがいくつもあるんですね。
正確には真ん丸という訳ではなく楕円のような形です。

それでちょっと話は飛ぶんですがナゲナワグモをご存知でしょうか。ダーウィンが来たでも放映されていたムツトゲイセキグモがそれに当たるのですがあのグル-プ(Ordgarius属)は網を張りません。
フェロモンによって蛾の雄を誘引し近づいてきた個体を投げ縄(一本の糸で垂らした粘球)で捕えるんです。

ナゲナワグモとは違い、トリノフンダマシ属は網は張るのですが獲物を捕えるための横糸の本数が極端に少なく、しかも凄く緩いので初めて見た時はこんなんで獲物捕れんの?と素直に疑問に思いました。
それでその夜疑問を解消すべく、蚊の猛攻に耐えながら夜間観察を続けているとこれが凄いヒット率。

それに比べ、蛾が掛かる時はムツトゲ程じゃないにせよ結構辺りをブンブン飛んで様子を伺っている感じで近づいてくるのです。どう考えてもフェロモンを使っているとしか思えない!ということで師匠に電話してみるとやはりそういう話が出ているそう。これは面白いってんでその後朝まで残って見ようと思ってたんですが同定が出来ないんです。
網が凄く緩いので人の手で掛かった蛾をはがそうとすると網が崩れちゃうんですね。

これでは観察できないと思い結局やらずに、最初の個体とは別の個体でずっと見ていたのですが、夜8時くらいから見初めて朝4時に眠くなって帰るまで数えていたらなんと23匹。
放射冷却気味で蛾自体あまり活発でないとしても結構凄いなと。あんな数本しか横糸がなくてしかも横糸の間隔も空いていてスカスカなのに、ですよ。

今まで嫌いだった蜘蛛に完全にはまっていた当時、かなり興奮しながら見ていたのを覚えています。
今となっては蛾にもはまってしまっているので、今年は蛾が掛かる前に全部採集してしまって同定しようかなぁと思っています。その前に展翅技術を身につけなきゃいけないですけどねー(棒読み
よくお世話になっているサークルのOBの方にキオビエダシャクを頂いて練習してみたものの酷い有様でしたから苦笑
ミクロレピとか気が狂いますな!

ということで今年の目標は展翅技術を身につけることです。ぼちぼち生活が落ち着いたら始めたいです。



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オオトリノフンダマシの♀(上)と♂(下、体長約2mmちょい)の写真
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※使用カメラ
2009年 Richo R-10
2010年2月~10月 お借りしていたOlympus E-500
2010年11月~妻のOlympus E-620を共同で。
2011年4月 先輩からE-510を格安で購入。
2013年5月 E-30。
2014年6月 Canon 70D



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