2011.07.10     カテゴリ:  菌類 Fungi 

   鼻からクモタケ

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Nomuraea atypicola

2011/7 東京都 Olympus E-510

先日行ったフィールドの帰り際。狙いの一つだったもの見つけた。
一見すると普段見るようなキノコとは異なった趣で、淡紫色の粉々したものが付いている。蜘蛛に寄生するクモタケだ。

寄主はキシノウエトタテグモという斜面などに巣穴を掘ってその入口に蓋を作る原始的なグループのクモ。下がそのキシノウエトタテグモの写真。

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関東ではトタテグモの仲間は他にカネコトタテグモキノボリトタテグモ(なんか色合いが変ですがお許しを・・・)なんかがいるが、それらは環境的な要因からかクモタケは発生しない(記録もなかったはず。)。
キノボリトタテでは穴の奥行きが2~3㎝、カネコでは10㎝ちょっとの奥行きの巣穴を掘るなど、クモタケが成熟するには条件が悪いようだ。だから、仮に飼育下等でキシノウエと同じような条件下でそういったグループにクモタケが寄生した場合は発生する可能性がある→e.g,) Atypus, 16: 9;1958 珍しいクモタケの寄生-別種キムラグモで発見-



掘りだすとこんな感じ。

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左上の白い繭みたいな部分の中にキシノウエトタテグモが入っています(その場で出そうとしてみたらバラバラになっちゃいました。テヘッ)

キシノウエトタテグモは神社や駐車場、身近にある普通の公園なんかにもいる蜘蛛なので、案外探そうと思えばそこら辺で見つかりますが、慣れないうちはなかなか見つかりません。
なのでクモタケを見つけることで逆にあっこんなとこにいたんだーってな具合になることもしばしば。
多いとこには無数にあったりします→
写真

もしこんなキノコ(厳密にはキノコとは言わないのですが・・)を見つけたら掘ってみると面白いかもしれません。




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いったい何を!!?
もぐらさん

鼻の穴を利用していたキシノウエにクモタケが寄生した模様ですw




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