2012.06.23     カテゴリ:  菌類 Fungi 

   嘆きの虫草

常に湿度の高い谷戸が何本もあるお気に入りの里地。
梅雨真っ只中、雨の降っている中で更に高湿度になっている森の中をRoccoと歩いていた。

この日も粘菌や冬虫夏草を探して長靴も履かずに泥まみれ。
ツノホコリ類やオオムラサキホコリ、ウツボホコリ数種があちこちで変形体から子実体として成熟し始めていたが冬虫夏草はあまり目ぼしいものは見つけられず。

休憩がてら入口付近の開けたとこに戻る時にはすっかり雨は上がって青空が広がっていて気持ちの良い天気となった。サラサヤンマが飛び交い始めたなぁと思っていると林縁では倒木に産卵している個体も見られた。

お昼ご飯を食べてもう一周しようかと歩いていた時、後ろを歩いていたRoccoがこれ何ーと言ってきた。

大体こういう時は変なものを見つけた時。
期待しながら見に行くと遠目で見ても図鑑でも見たことのない冬虫夏草。しかも気生型で子実体の出方も異常に格好良い。

P6177045.jpg

近くで見るとシャクガ類の幼虫から出ていた。鱗翅目の幼虫から出ていると言えばよく目にするハナサナギタケも枝上で見かけることがあるが、その多くは地生型だ。

気生型で鱗翅目の幼虫でこの子実体の出方・・・
とりあえず詳しいことはまだ分からないのだが、今後時間をかけて冬虫夏草に明るい先輩に意見を伺いながら、自分なりに文献や図鑑を当たって調べてみようと思う。一個体は乾燥標本にして明日追加でもう少し取れればと思う。属も分からん。

宿主は恐らくエダシャク亜科の幼虫だと思うのだが、あの膨大な種の中から本種を同定するのはちょっと辛い。

P6177070_filteredsa.jpg



P6177069.jpg


下の写真の個体は同じような環境で見つけた大きめの2個体目。これは自分で見つけられたのでこっちを乾燥標本にした。
そして写真撮影して家に持ち帰り、完全型か不完全型か分からなかったために追培養をしてみると埋生している子嚢果が。改めて写真を見てみたら採集した時点で子嚢果がいくらか見えていた。

P6177135_filtered.jpg

今年一番の興奮であった。


今後何か分かり次第報告するやもしれませぬ。
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