2014.01.21     カテゴリ:  トビムシ目 Collembola 

   トゲトビムシ属の一種の跳躍器における茎節棘

トゲトビムシ属_3

先日岩手県で採集したトゲトビムシ科の一種を調べてみました。

上の写真は採集したうちの半分くらいで、また別小瓶で分けてある。本体から抜けてしまった大量の鱗片(最後の写真)が大変なことなるからです・・・

まずトゲトビムシ科は見た目の大きな特徴としては体表が鱗片で覆われており、触角が4節(そして3節と4節が小さく分節)で、派手な模様をもつ種があまりいないこと。

以下3種はトゲトビムシ科でどれも違う種です。


P8105317_2014012121565371b.jpg

2013.8 群馬県

PA278158.jpg

2013.10 山梨県

P5052988_20140121215656e33.jpg

2013.5 群馬県


そして科の最大の特徴として跳躍器(跳ねる時に使う)の茎節基部内側に棘が並びます。
ここは種同定を行う際のキーになります。

今回調べたのは上記のとおり、2014年の1月に岩手県で採集したトゲトビムシです。仕事中だったので残念ながら写真はないのですが、今回この大きな種を大量に採集できたので実体顕微鏡でトビムシの解剖を行うにはうってつけの種類でした。でも6mm前後もある種で難航するくらいなので1~2mmの種を扱うえるまでには気の遠くなるほど練習せねばならない気がします汗


トゲトビムシ属_2

この写真は跳躍器のみを本体から外して茎節を少しピンセットで開いて見やすくしたもの。
棘がある部分が茎節の基部の辺りです。


トゲトビムシ属_1

実体顕で見やすく整形した後に光学顕微鏡で撮影したもの。ほんとは深度合成などできれば良いのですがアダプターなどもっていないのでこんな感じでしか撮れませんでした。

全部書くのは大変なのでいろいろ端折りますが、茎節基部内部に鱗片状の付属体がないことからトゲトビムシ属となります。この後日本産土壌動物では亜属から種(全部ではないけど)まで落とせるのですが、亜属まではちょっと自信が無かったのでトゲトビムシ属で止めておきました。図鑑を見るには跳躍器端節の形状からヒトツバトゲトビ亜属に近い気がしました。


トゲトビムシ属の一種の体表面の鱗片

トゲトビムシ属_4

魚の鰭みたいだなと思いました。


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